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 『財産とは、一に健康、二に美貌、三に富である』
 
 古代ギリシアの哲学者であるプラトンの言葉です。
 
 今からおよそ3,000年も昔から、私たち人間にとって健康と美は富にも勝る財産としていわれてきました。
 
 今回ご紹介したい美人さんは、そうした人類の財産ともいうべき“美”の部分で、お客様に喜ばれるお仕事をしている方。
 
 山下瑞恵さん。美容師という立場から、単なるヘアースタイルだけでなく「女性らしさ」をプロデュースする方です。
 
今回は、そんな山下さんにお話しを聞いてみました。
 
 

・コンプレックスからの脱却

 
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―――まず、山下さんが「美容師になろう」と思ったきっかけから教えてください。
 
 『実は私の祖母、母も美容師で美容師家系で育ったんです。でも、私自身は全く興味がありませんでした。子供のときから絵を描くのが好きだったので、日本画・油絵・彫刻・デザインなど美術専門の高校に通い将来は絵描きになりたいと漠然と思っていました』
 
 
 彼女のお祖母さん、お母さんも美容師をやっている、ある意味“サラブレッド”な家系。なりたいものが形にない状況であったとしても、彼女が美容師を選んだのは、必然ともいえます。
 
 
 『それで、いざ、何の職業に就こうかと考え始めていた時に、偶然にも友人と同じ人を好きになってしまったんですね。でも、友情を壊したくなかったので「相手から好きになってもらおう!」と決心したものの、今まで全くお化粧も可愛くなる努力も興味もゼロ。いざ、自分の姿を見て「これはマズイ・・・」と。コンプレックスだらけの自分に気がつきました』
 
 『そこからファッション、ヘアメイク雑誌で研究の毎日。ヘアメイクやモデルのセミナーに行ったり・・・。初めて自分を磨くということを体感したんです』
 
 『気づけば、以前の自分よりはるかに「女性である楽しさ」を知り、心から楽しめるようになりました。こんなに人の心を明るく前向きにさせるパワーがある美容の力はすごい!!「このパワーがあれば、世界中の人々をハッピーになれるかもしれない!」と本気で世界平和を感じ、まずは修行が厳しくそれを乗り越えてきた母への尊敬を込めこの世界に入りました』
 
 

・生き馬の目を抜く美容業界、生き残るために

 
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―――そうでしたか。キッカケは恋愛が大きかったと。今、美容師は全国で50万人近くいるといいますが、どういった部分で差別化を図ろうと考えていますか。
 
 『仰る通り、美容室はコンビニより多いと言われている話もよく聞きますし、本当に激戦の業界です。そのなかで、カット専門やカラー専門スタイルを変えるだけでなく、予防医学と同じようにヘッドスパやケアのように頭皮に重点を置いたりなど、10年前から比べるととても多様化しています』
 
―――なるほど。
 
 『お客様からの支持が何よりも大切なお仕事。いかにたくさんの自分のファンでつくっていくかが一番です。その上で、私が一番大切にしているのは、「自分のキャラクター性」です。もちろん、お客様のニーズを理解しより高い技術・接客を提供するのはマナーのように当たり前です。世の中の美容師は誰もがみんな食事も睡眠も削って努力を重ね、技術を習得していると思います。その中で、どうやったら自分を選んで、死ぬまで一生お客様でいてくれるか。やはり、最後に残るのは各個人の人間性である「キャラクター」だと思います』
 
 
そういって明るく笑う山下さん。彼女自身が己をよく知っているからこそ出る意見でしょう。
 
 
 『美容師は、お客様の体の一部である髪を切ったり、薬液を使ったりと肌と肌が触れ合う仕事です。肌が触れあえば、その人の心もわかります。どれだけお客様のことを想っているか・美容の仕事に真摯に向き合っているか・・・。お客様は全てお見通しです』
 
 『そして、私は企業が毎年開催している「おもてなしのスペシャリスト」を輩出するために約33,000人の中から厳選する接客コンテストでブロンズを受賞しました。人の気持ちをくみ取り、いかに自分だけの言葉で、自己表現し、自分だけができるおもてなしをできるかを学びました』
 
―――33,000人の中から!それはすごい。
 
 『ありがとうございます。(笑)今や「カリスマ」と呼ばれた時代も過ぎ、より「個人の力」「キャラクター」というものが重視され、誰もマネできない、セルフプロデュースが大切だと感じています。だからこそ、一生あなたとお付きあいしたいと思ってくださるような美容師・人間でありたいと願っています』
 
―――なるほど。だからこそ、そんな中からブロンズを受賞できたわけですね。今、働いてるお店について教えてください。
 
 『私が今いるサロンは「mani CREARE-マニクレアーレ-」という新宿・北千住・吉祥寺・荻窪など8店舗展開している美容室です。私は立川店の店長をしています。当サロンでは、ヘアだけでなく、旬やトレンドの情報を取り入れたスタイルを提案させていただいてます』
 
 『特にカラーリングは季節に合わせたオンリーワンなデザインカラーを得意としており、ツヤ感をアップさせたり立体的に見せたり質感を変えることができるのでとてもご好評いただいてます。他にもヘアセットやメイク着付などの七五三・成人式などの人生の大切なイベントのお手伝いもさせていただいてます』

 
 

・キレイをサポートするやりがい

 
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―――美容師という仕事のやりがいについて教えてください。
 
 『美容師としてのやりがいは「お客様の人生に関わらせて頂いてる」ということです。美容室に来店される際、お客様には必ずストーリーや背景があります』
 
 『七五三や成人式、結婚式などの人生の大切な一コマだったり「好きな人とのデートのためにキレイになりたい」「同窓会で久しぶりの友人たちに輝いてる自分たちをみせたい」「ここに来て、キレイににしてもらえるのが人生の楽しみ」と言って下さる方もいます。美容室は本当に特別な場所です。そして、自分を必要としている人がいるということがとても有り難いです。美容を通して、人の人生に関わらせて頂くという素晴らしさは何ものにも変えられません』
 
 
 「お客様の人生に関わらせて頂いてる」からこそ、ハンパな仕事は出来ない。常に自問自答し、頑張っているからこそのブロンズ。やはりどこかで必ず誰かが見ている。
 
 
―――今後の目標は。
 
 『私は昨年、子宮頸がんを患い手術をしました。まさか自分が癌になるとは思っていませんでした。幸い、早期発見でしたので今はバリバリ仕事しています。当時は、あまりにもショックが大きく、働きたくても働けない状態が続きましたが、周りのあたたかいサポートがとても大きな支えになり今は当たり前のことが当たり前にできている毎日に感謝しています』
 
 
 子宮頸がん―――。彼女の口からサラッと出てきた言葉。当人が受けたショックほどではないにせよ、ショックを受けてしまいました。
 
 芸能人でいえば、和田アキ子さん、大竹しのぶさん、森昌子さん、向井亜紀さん、原千晶さん・・・などなど、多くの方から出産という女性の喜びを奪い、そして時には命まで奪うがん。そんな大きな相手と対峙(たいじ)することになった山下さんは、あることに気づきます。
 
 
 『それから、お客様や友人や多くの女性が“女性としての悩み”を抱えていることに気づきました。そして、私が味わった経験を生かし、ひとりでも多くの女性のサポートできるようなビジネスをしたいと考えています。女性が社会進出してきて活躍している時代ですがまだまだ難しい部分はたくさんあります。女性としての人生の結婚出産育児と仕事の両立は大きな課題です。私の周りでも色々な事情でどれか諦めなければいけなかったり、出産してフルタイムで働けなくなり会社から嫌な目で見られたり・・・。悲しいことにとても多いです』
 
―――確かにその通りですね。まだまだ女性への配慮を考えなければならない職場も多いです。
 
 『そこで、なにか犠牲にしなければいけないのではなくどちらも手に入れられる女性が多くなるような環境づくりを美容と健康をツールにして、関わりたいと思っています。今は仕事も生活も大切にするWLB制度(ワークライフバランス)や環境問題などを勉強中です。今後は男女ともに健やかに心豊かに生きれる世の中に少しでも貢献できるような関わりをつくっていきたいですね』
 
―――それでは、最後に美容師を目指すひとたちへお願いします。
 
 『今、美容師になりたいというひとたちが少なくなってきています。一人前になるまでに修行が長く厳しいイメージが強く、遠ざけられているでしょう』
 
 
 確かにその通り。カットの時に話を聞くと、やはり休みは少なく、そして朝早くから夜遅くまで仕事をして、さらにその後に店に残って練習する・・・そんな“職人”の世界でもあります。
 
 
 『でも、それを覚悟で「美容師になりたい」と思っている方がいれば私は強く背中を押したいです。技術を身につけるということはハンパなことではありません。技術だけでなく、接客、マーケティング、セルフプロデュースなどの力をつけないとお客様になってくれません。この世界に入るのであれば相当な覚悟が必要ですが、自分を必要としてくれるお客様ができた瞬間、この有り難さは何ものにも変えられませんよ』
 
 『他のだれでもない、『私にしかできないことが誰かのためになっている』この感覚を味わったら、辛かった修行の日々も愛しく感じます。ひとりでも多くの若者たちに美容師としての魅力を伝えていきたい。「美容の力で世界平和!」の考えは、次世代のためにも美容をもっと地位の高いものにしていきたいという想いもあります。この業界を目指すひとたちが多くなるよう、もっと発展するように次世代へ繋げる良い連鎖をつくっていきたいです』
 
 
 
最後まで女性らしい素敵な笑顔で、志高く目標を語ってくれた山下さんなのでした。
 
 
ぜひ、山下さんが店長をつとめる立川店以外にも、お近くのお店をチェックしてみてください。
『mani CREARE-マニクレアーレ-』

 

  広報 2016.02.12
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