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男は度胸、女は愛嬌。
 
 そんな格言があります。意味は、男にとって大事なのは、決断力があり物怖じしないことで、女にとって大事なのは、にこやかでかわいらしい振る舞いだ、ということ。
 
 今回ご紹介する美人さん、松田奈弓(なゆみ)さんは、看護師とモデルの二足のわらじをはく美人さん。
 
 看護師とモデルの2つを兼ね備えるように、度胸も愛嬌も兼ね備えた女性です。両方で活躍する彼女に今回はお話を聞いてみました。
 
 

患者さんに教えられたこと

 
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―――まずは看護師を目指したきっかけから教えてください。
 
 『自分の進路を考えたときに、人と関わるお仕事で、自分の人としての幅を広げたいと思ったからですね。それに、女に生まれたからには、結婚・出産・育児・介護など、いつか訪れるならば、医療や介護の知識と技術は身に付けたくて』
 
―――なるほど。確かにこれからますます必要とされる知識・技術ですものね。
 
 『それに、自分のためにも家族のためにも活用していけて、お金ももらえるなら一石二鳥だと思ったんです(笑)』
 
 
 そういって屈託のない明るい笑顔を見せる松田さん。続けて聞いてみました。実際になってみて、看護師のやりがいを教えて欲しい―――と。そうですねえ・・・と、応えてくれた松田さん
 
 
 『その人が、看護師として、どうありたいかで、やりがいと感じることは色々あるお仕事だと思います。たとえば、一日でやらなければいけない仕事内容を時間内に、より早く仕事が終わることだったり、専門的なことを突き詰めて研究していくことだったり、管理職として上に立つことだったり、その人の目指すもの次第で、やりがいになってくることは、違ってくるんだろうなぁと感じています』
 
 
 なるほど。だからこそ、そう簡単に“やりがい”は言えない。なぜなら、それは看護師をやっていく上で何を目指すかによってまったく変わってくるものだから。
 
 
 『私の場合は、自分が看護師として、やりがいに感じることの一つは、私自身、“人の和(輪)を作れる人になりたい”という夢があるので、それが上手く出来たのではないかと実感出来た時に、すごく、やりがいを感じますね』
 
 
そういいながら、彼女はひとつのエピソードを語ってくれました。
 
 
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※画像はイメージ
 
 
 『末期ガンの患者さんのことです。その方は、腫瘍熱(注:ガンなど悪性な腫瘍によって起こる発熱のこと)で、連日寝れずにとても辛そうでした。熱が出たときのお薬の指示は出ていましたが、状態が不安定で、指示量の薬剤投与では血圧低下するのではと、私自身の看護師の経験的に不安がありました。患者さんに付き添っている家族も、近くで見ていて辛そうでしたし・・・』
 
 
そのエピソードを語る彼女自身も、その時のことをとても辛そうに語ります。
 
 
 『ですから、そのことを当直医に相談したら、医師も賛同してくれて、投与指示量が減量となりました。夜間、薬剤使用し、状態は安定しており、入眠もされていました。翌朝、「すごく楽だったよ、ありがとう。」といって下さった笑顔が今でも忘れられませんね』
 
 
 その患者さんはそれから数日間、以前よりも安らかにご家族と病室で過ごされたあと、息を引き取られたそうです。
 
 
 『そのとき思ったんです。薬のことを学んで、全身状態を観察して、あとは経験や勘を使って、患者さんを笑顔にするお手伝いが出来る所は、看護師の仕事のやりがいなのだと、そのとき、私は、患者さんから教えてもらった気がします』
 
 『看護師は医師の指示のもとでないと医療行為は行えませんが、そばでみているぶん、大事なことを伝えられる立場です。苦痛や悩みは、血圧やデータなどの目に見てわかる数値と違って、なかなかすぐには見えてこないものだからこそ、患者さんとの日頃の何気ない会話が重要だと感じています。そして、何か気がついた時に、看護師の話をきちんと聞いてくれる先生や、他職種の人達にも感謝です。スタッフ同士の日々のコミュニケーションも重要だとも感じます』
 
―――なるほど。だからこそ、簡単に「やりがいは・・・」なんて出て来なかったんですね。改めて大変なお仕事だと感じます。
 
 『でも大変な分、日々、人間力が試される気がします。自分自身が商売道具だからこそ、色々な経験を積んでいきたいです』
 
 
あくまでも、その先を見据え、前向きな松田さんです。
 
 

二足のわらじをはくことになったきっかけ

 
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―――それでは、そんな松田さんがなぜモデルを始められたのでしょうか。
 
 『以前に“女は30歳から”と20代の時に教えてもらったことがあるんです。それで実際に30歳になったことが嬉しくて、何か新しいことを始めたいと思ったんです』
 
 『それで、その時に、たまたま通っていたお料理教室で読者モデルを募集していて、こういうものに応募してみたら、どの辺までいけるのかしらと興味本意で書類を提出したところ、オーディションから採用と、あれよあれよと進みまして・・・』
 
 『そうして初めてプロのカメラマンさんに撮影してもらうことになったのが、モデルとしての原点です。最初はカメラの前で、上手く笑えなくて「すみません。笑えません」って言ってしまって落ち込んだことしか思いしかありませんでした。それでも何度も呼んでいただき回数を重ねると、だんだん出来なかったことが出来るようになってきて、楽しくなってきて、みんなで協力して、一つの記事や作品、動画を作っていくことに楽しさを感じて、表現することの難しさも感じて、今にたどり着きました』
 
―――やはり何でもチャレンジしてみるものですね。看護師とモデル、どちらも大変でしょうが、2つの仕事を両立するコツは。
 
 『私自身は、両立出来ているのかは分かりません。もしかしたらどちらも中途半端なのかもしれません。「お前は何を目指しているのか」と聞かれることもありまして、私自身も答えを出せずに、自問自答の日々の中、「モデルもできる、看護師になりたい」と思いました』
 
 
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 『家庭と仕事を両立している人にも、同じようなことが言えるのかもしれませんが、自分の力量と、目指す自分像を明確にしておくことは、大事なことではないかと思います。看護師としては、どこまでやりたいのか、モデルとしては、どこまでやりたいのか、自分なりの基準を決めて、無理をしないようにしてからは、落ち込むことも少なくなって、そして、色々なことに感謝を出来るようになりましたね』
 
―――なるほど。経験を積むことで自分の目指すものの全体像が見えてきたという。
 
 『それと同時に、他の仕事をやりはじめたことで、今までやってきた仕事の良さや、有り難さを、より実感出来るようになりました』
 
―――では、これから看護師を目指す人に一言を。
 
 『最初は分からないことだらけで、人の死にも関わったり、辛いことの連続だと思うけど、頑張って続けていけば、得られるものも多い、一生続けていける、素敵なお仕事です』
 
―――モデルを目指す人にも一言お願いします。
 
 『人に見られる職業で、 外見磨きは必須で、人をひきつける人になるには、セルフプロデュースと切磋琢磨してゆく前向きな気持ちと強いメンタルが必要なのではないかと感じます。どんなときでも、ぶれない、あなたらしさを、応援してくれる人は、きっといるはずです!』
 
 そういって、患者さんたちやスタッフの方たち、誰からも親しまれ、好かれる松田さんはとびきりの笑顔を見せてくれました。
 
 
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 自分の力量がどのぐらいなのか、そしてこれから目指す自分像(ビジョン)を明確にしておくこと、松田さんが語ってくれたことは、看護師やモデルに限らず、あらゆるお仕事にも共通するものではないでしょうか。
 
 「私にはどうせ無理だから・・・」などと自分で自分を決めつけず、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょう。そう、“女は30から”とモデル業界に飛び込んだ彼女のように。
 
 
 

  広報 2015.12.17
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